グレアム・グリーンの『ヒューマン・ファクター』

bunshirou2006-01-10

晴れてきました。うーん、ありがたい。
昨日は一日よい天気で、日中は青空も目一杯広がって、南側の屋根の雪なんかは、ずいぶん溶けたりしましたね。今朝は放射冷却も少しあったと思いますが、冷え込んで、次女を幼稚園へ送っていくとき、森の影になっているあたりでは道がコチンコチンに凍っていて、車もズルズルで、トロトロしか走れませんでした。今日も午後から青空が。ありがたいことです。この陽の光。

三連休が終って、今日から子供達も三学期。元気にまあ登校していきました。これもありがたいこと。昨日はグレアム・グリーンの『ヒューマン・ファクター』(早川文庫)を読了。一昨日からを読んでいたんだけど、最初、あんまり派手なストーリー展開ではないので、あれれ?って感じでしたが、それでも読み進むうちに、ぐっと引き込まれましたね。グレアム・グリーンは初めて読みました。もっともこの文庫は10年以上前に買っておいたんだけど、どういうわけかなかなか読み始められなかった。スパイものなんだけど、スパイもののハラハラドキドキの展開ではない。それでもスパイらしい生き方や行動というのが、随所にあって、むむむむ、という感じだし、ラストもいいですなセリフの背景にあるものをまざまざと感じさせます。でもソ連も崩壊して時代としては大きく変わりましたね。って、何をいまさら僕が、という感じですが。
学生時代に深い緑色で『グレアム・グリーン全集』(早川書房)というのが新刊の書店の海外文学の本棚に並んでいたんだよなぁ。本屋さんに幾度に気にはなっていたんだけど、全集なんて買えるような小遣いもなかったので、そのままになってしまっていたんだけど、縁がなかったのかなぁ。最近ではもう見なくなりましたね、あの深緑色。Amazonで検索しましたが、イメージはついてないですね。今、グレアム・グリーンを読もうと思ったら・・・新潮文庫?ま、図書館に行けばあるだろうけど、たぶん、いや、ないか?。
山羊庵無為徒食記藤沢周平も『ヒューマン・ファクター』を読んでいた、というのを紹介していらっしゃって、なるほど藤沢周平グレアム・グリーンだったのか、と思った次第。藤沢周平のエッセイ集「小説の周辺」(文春文庫)も読んでみたくなりました。図書館に藤沢周平全集があったんだよね。あれ、ポツポツ借りて読もうかな。