苗代床作りと『天文台日記』と『微生物の狩人』

今日もいい天気。10時ごろ一度さっと雨が降ったけど、午後は風もなく上々の天気でした。
朝ご飯を食べていたら、母が「もう畔塗りの土寄せをしてるで、はよ来なあかん」というのであわてて昨日こなした苗代の田んぼに行く。水がだいぶ減っていて水を入れながら畔際に土を寄せていく。土寄せが終わったあたりで父が登場。メジャーやら馬鍬やら糸やらを持ってくる。これから苗箱をならべる苗代の床を作るつもりだな、というわけで、トラクタを取りに行く。トラクタの車輪で跡を跡をつけたり、ならしたりして、平鍬で床を平らに直し、馬鍬で手直しして完成。
その後、寄せた土から少し水分が抜けて固くなったところで、平鍬で畔に泥を塗り付けていく。ちょうど塗り頃の水分でしゅるしゅると塗れていく。ちょうどお昼に苗代の床も完成。ありがたいことであります。今後は泥を乾かしてしまわないように水の管理をちゃんとしなくてはなりません。


午後は播種機の点検をかねて、動かしてみる。はい。ちゃんと動きました。あとは播種量の調整なんですけど、これはその時に丁寧にやるしかないですね。


注文しておいたegword Universal 2が届きました。さっそくインストール。まだegwordの方は起動してみただけで動かしていないのですが、付属のegbridge Universal 2はすごくいいですね。今までのスマート履歴変換もすばらしいと思っていましたが、今度のスマート予測変換はなんだかすごく気持ちいいです。最初の数文字を入力するだけで過去の変換履歴だけでなく作成中の文書の中から同じ読みの言葉を見つけ出してさっと変換候補として表示してくれますから、キーボードの打ち間違いも減りますしラクチンです。あとユニバーサル候補ウインドウ。使い分けの用例や付属の大辞林第三版の電子辞書をぱっと表示させて参考にできます。すばらしい。うーん、でもこれぐらいですね。ってこの二つが大きいと思いますが。egwordの方は大きな変化はないみたいですから。うーん、スマート予測変換はでもありがたいです。文章入力中にたくさんtabキーを押して確定する機会が増えそうです。


昨日から石田五郎『天文台日記』(中公文庫)を読み始めたのですが、これがなかなか、あなた、シブイのは表紙カバーデザインばかりではなく、天文台勤務を楽しんでいるムードが文体から滲み出ていていいです。昔、口径30センチの反射望遠鏡を何度かのぞいたことがあるのですが、天文台はまだしりません。面白いです。天文台って、こんな感じで観測しているのか、とわかります。でもこれは昭和47年に発刊された本なんですよね。ずいぶん昔です。僕が小学生の低学年ですから。2004年に文庫に収録されています。中学生の時に読んでいたら、天文学者になっていたかも。僕らが小学校の頃って顕微鏡とか天体望遠鏡とかけっこうよく売れていたんじゃないかな。僕は『微生物の狩人』を読んだからかどうか忘れたけど、顕微鏡をねだって買ってもらったし、友達のK君は屈折天体望遠鏡を買ってもらっていた。といって、僕が顕微鏡で何を拡大してみたのか、まったく記憶にないし、K君が天体望遠鏡でどんな星空を見ていたのかも知らないのだが。(いや、そういやK君は土星の輪っかを見たと言っていたな。でもそれだけだな、たぶん。)うーむ。『微生物の狩人』(僕が読んだのは岩波文庫ではなく、小学校の図書館においてあったハードカバーの赤い表紙に金文字でタイトルが書いてあった二段組の一巻本です。中にペン画の緻密なイラストが入っていました)をあれほど面白く何度も繰り返し読んだのに医師にも生物学者にもならなかったのだから、『天文台日記』を読んだとしても天文学者にはなれなかったでしょうね。でもあれこれ紆余曲折、回り道と挫折を繰り返して、百姓になった。百姓生活は自然科学にも人文科学にも通じる幅広い奥の深いものなのであります(笑)。