鴨ヌキと天ヌキと坂本龍一

bunshirou2006-12-03

寒い。すごく冷え込んでいますね。でもまだ僕の部屋には暖房は入れない。
昨日部屋の掃除をしていたら山口瞳『人生の楽しみ見つけたり』(講談社+α文庫)を見つけた。この本、買ったっけ?と思ったけど、多分買ったんでしょうな。『酒呑みの自己弁護』を読んでから、『男性自身』シリーズもおもしろくて何冊か読みました。副題が「社会人ルール読本」とついていて、山口瞳らしい文章が並んでいます。
『並木の薮へ行くと、それが冬時分であったら、まず、鴨南蛮のソバ抜きを注文する。これを鴨ヌキという。春とか秋とかには、天ぷらそばのソバ抜き、つまり天ヌキを頼む。黙っていても酒が出てくる。「蕎麦屋の酒が一番うまい」のだから仕方がない。並木の薮は菊正宗の樽酒だ。ツキダシは固く練ったミソ。鴨ヌキで飲む酒がいい。スープで酒を飲むのがもっともうまいし、体にもいいと私は信じている。ちっと酔ったなというあたりで、もりそばを注文する。一枚か二枚。二枚という時が多い。』
確かにスープで飲む酒はうまいですね。鴨ヌキも天ヌキをもまだ注文したことはありませんが。


ひょいとyoutubeを観ていたら、坂本龍一がつながって出てきて、次々と観てしまいました。先頃、矢野顕子と離婚したってニュースを聞いたけど。うーむ。80年のYMOの時からずいぶん長いこと時間が経ちましたが、いや、カッコいいですな。戦メリを弾く坂本龍一やらCMやら。それにしても、坂本龍一って左利きだったのかぁ。
題名のない音楽会」の出演の時の映像も。「音楽図鑑」がでる前みたいだから80年代の前半ですね。でもって東京芸大修士の時の作品が演奏されている時の譜面や演奏者を見る坂本龍一の姿がいいです、なんか真摯で。youtubeで検索するとたくさん出てきます。著作権のこともあるからなんですけど、ほんとにすごいことになっていますね。