食料自給率40%

f:id:bunshirou:20060817162316p:image今日も暑いです。お盆も過ぎてしまいましたね。
昨日はうちの奥さんの実家に子供らを連れてよせてもらって、あれやこれやと御馳走をいただきました。12日に弟一家がきましたが、あとはふだん通りの生活のお盆でした。田んぼの水管理が中心。あ、15日にあまりにも雨が降らないので、大豆と黒大豆の畑の一部に水を入れました。畑といっても、転作で作っているのですから、水稲の用水路があるので、水が入れられるのです。一晩、水を入れて、朝止めました。

昨日の日本農業新聞に女優で農政ジャーナリストの浜美枝さんのインタビュー記事が載っていました。「イタリアの農家を訪れたとき、『もうかります?』『大変ですね』と後継者の青年に声を掛けた。するときょとんとしながら『優雅ではないが暮らしていける』と話し、『ただ、一つ父を越えられないのは、大地を愛する心だ』と誇らしげに答えた。農民魂とはこのことだ。日本の農家からはこういう話しはあまり聞かれない。戦後の農業は、農家への『もうかる?大変?』の質問に象徴されるように、他産業との格差に悩まされ、農家は誇りを失った。日本がどのような改革をしてどんな道に進むのか、豊かさとは何なのか、国民全体がもっと議論すべきだ。」ここのところは、ほんとその通りですね。百姓であることに胸を張りたいところだけど、・・・。いや、とりあえず、胸は張らなきゃ。それにしても、浜美枝さんて農政ジャーナリストだったのか。
それから先日発表された2005年度の食料自給率(8年連続40%と横ばい)について、農相が「自給率40%はあまりにも低すぎる。真摯に受けとめたい」と自給率向上に向けて新たな決意を示した、とありますが、いやはや、としか言いようがありません。オーストラリア230%、フランス130%、カナダ120%、米国119%、ドイツ91%、イギリス74%。山岳国のスイスでも54%と日本より高く、韓国も低いけど49%。とにかく先進国の中では最低水準。でもって自給率をあげるあげる、とずーっと大臣なんかは言っていますが、8年間変わらず40%。日本の農家は日本の消費者ががほしいと思う食料を作っていないのかな、日本の消費者は日本で作られた食べものに魅力を感じないのかな。食生活が変わってきたのは確かでしょうけど。
中国では50年ぶりの記録的大旱魃だそうですが、異常気象が異常でも何でもなくなりつつある最近ですから、なにやら漠然たる不安がありますね。って、はっきりしているんですが。
とはいえ、僕は今年の米の豊作を願いながら田んぼを観て歩くしかないのですけど。

台風の影響で今日は少し雨が降りました。でも少しだけ。7月と8月の16日までの降水量をグラフにしてみました。7月は梅雨の末期の雨がたくさん降りましたが、今月は12日に2mm降っただけです。先月の25日以降だと、25日に1mm、29日に3mm。20日間でたったの6mm。それでも用水がしっかり流れてくるから、旱魃にはなっていません。ありがたいことです。