加藤登紀子編『農的幸福論―藤本敏夫からの遺言』


加藤登紀子編『農的幸福論―藤本敏夫からの遺言』はおもしろかったです。鴨川の自然王国のことも知らなかったし藤本敏夫氏のことも全然知らなかったのですが、書かれていることは本当によくわかることが多かったです。第一章の続きが書かれることがなくなってしまったのは本当に残念。30年前に書かれた文章もはいっていますが先を見る目をもっている人は違うものですね。いやいや、本当に。
「農的生活」と「農業」とはわけて考えるべき。人々の「農」とのかかわりの復権。と、書かれています。僕は産業としての「農業」に従事しているのですけれども、農を中心とした生活の落ち着きというか余裕というようなものはしっかりと感じています。