藤沢周平全集第2巻 読了

というわけで今朝ほど蒲団の中で読了しました。いや、しみじみいいですな。第2巻は短編ばかりなのですが、ふっ、と終ってしまって、あれ、ここで終っちゃうの?みたいな感じが残るのもありますが、男と女のありようもバラエティがあります。まだ第3巻も借りてこなくては。あ、まだ第1巻も読んでいないのだった。
吉田健一『肴酒肴』(光文社文庫)を読む。たしかに吉田健一の文章はクセがあって、少々読んでいてクネクネとするところもありますが、どことなく品がありますね。最後に載っている「海坊主」「酒宴」とかなにげないようでいて、ああこれは小説だったんだなと思わせられる始末。
吉田健一岩波書店から83年に出た『學藝諸家』という濱谷浩の写真集の中に登場していて、笑っているのです。笑っているから動いていてブレている、そういう写真で登場しています。吉田茂と親子だとは知りませんでした。いやはや。『學藝諸家』は学生時代に買った写真集。白黒のいい写真集です。本の端っこを鼠に齧られてしまったのは残念。