七輪陶芸三昧

bunshirou2005-11-19

昨日は一日七輪で先日来乾燥していた土を焼いた。
今回は七輪を二つ重ねて焼成するところの温度が急激に上下しないようにした。これがうまくいったみたいで、大きな失敗もなく焼くことが出来た。大きな進歩だよなぁ。七輪陶芸はとにかく徐熱、徐冷が基本らしいのだが、七輪一つだと上がオープンになっているので、熱が当然逃げやすくということは焼いている器が部分的に温度の変化が付いてヒビや割れにつながるということなんでしょう。
今回はぐい飲みだけでなく四つ茶碗サイズのものも大きなひび割れ水漏れということなく焼くことが出来たし、小さなぐい飲みだとヒビさえ入ることなくきれいに焼くことが出来た。とってもうれしい。一つ水漏れの激しいのがあるのだが、それはちょっと火力を急激に上げ過ぎたとわかっている。徐冷も大事みたいですね。釉薬が溶けて火ばしではさんで取り出すとキンキン音を立てて器が冷えていきますからね。あのキンキンという音はヒビのはいっている音なんでしょうか。溶けた釉薬が冷える時の音なんでしょうか。最後に焼いたぐい飲みは、焼いている途中で、用事ができて外に出なければならなかったので、釉薬が溶ける温度にはなっていたので、炭が燃え尽きるままに、七輪の口は開けたまま、冷やしていったのですが、帰ってきてから取り出してみたらヒビ一つ入ってなかったからね。なんともうれしかったです。
今回の反省点。前回までの教訓からドライヤーでの送風時間が長いとどうしても割れやヒビが出ていたので、短めにしたら、ちょっと釉薬の溶けきっていない器の外側の部分が出来たこと。器を下向けて焼いていたので、内側は完璧に溶けていたのですが、外側が溶けきっていない部分ができてムラになりました。うつぶせにした器の置き方の他に炭の量が足りなかったのかもしれない。それからぐい飲みサイズの焼成時間で、ちょっと大きめの茶碗を焼いてしまったということもあるかもしれない。でも一度七輪をかぶせてしまうと、炭の補充がしにくいのが難点かな。ま、七輪を一旦とって補充したらよかったのかもしれない。
う、写真は暗い室内で撮ったのでなんだかうまく写ってないなぁ。やれやれ。明るい太陽光で撮り直しだぁ。

今回の素焼きの流れ

  1. 炭をおこす
  2. アルミホイルにつつんだ乾燥済みの器を直接火の当たらない魚焼きようの網に乗せる。(七輪の口を閉じたまま10分ほど、開けてから10分ほど)

  1. 炭を足してまだ黒い炭の上に器(アルミホイルでつつんだまま)を重ねて置き(今回は財津の関係から2、3個ほどを重ねて入れた)、別の七輪を上にかぶせる。七輪の口を閉じたまま10分ほど。
  2. 上にかぶせた七輪の口から豆殻や小さくわった炭を適当に投げ入れる。あとは七輪の口を開けて火力が自然に上がってくるのを待つ。待つこと40分ほど。充分に火力が上がってきていれば終了。かぶせた七輪から炎が吹きだしたりする。目安はアルミホイルがぼろぼろに溶けている感じ。

  1. 取り出して冷やす。

釉薬掛け

  1. 冷めたら釉薬をかける。今回は油滴天目釉を使った。文具のリをすこし入れる。釉薬に粘りをだすためかな
  2. はけで釉薬を塗る。内側から塗る。口の当たるところは、ま、出来るだけまるく柔らかく。
  3. すぐ乾くけれど、少し乾燥。

本焼きの流れ

  1. 直接火の当たらない網に乗せて器を暖める。10分ほど。
  2. 七輪の口を閉じ、炭を足して、その上に直接器を一個づつ乗せて、またその器が隠れるほど炭を回りに置いて、七輪をかぶせる。口を閉じたまま10分ほど。

  1. 七輪の口を開けて10分ほど。
  2. ドライヤーを30センチほど離して送風する。5分か、10分ほどおきにだんだんドライヤーを近づけて送風する。最後は2センチほどに近づけて10分ほど火力をピークに保つ。

  1. ドライヤーを止め、5分ほど待ってから、かぶせた七輪を外して、中の器を火ばしでとりだす。