WTO交渉、混迷深まる 閣僚級協議、成果なし

これは今見つけたasahi.comのニュース記事のタイトルです。昨日の23時40分の配信。今朝の朝日新聞にはどういう扱いで報道されているでしょう。23時40分なので、朝刊には間にあってないかもしれませんが。読売毎日はどうなんでしょう。読売の記事は17日なので、まあ今朝の新聞には何も載ってないのでしょうね、たぶん。ちなみに我が家に届く今朝の中日新聞には何も載っていませんでした、WTOの農業交渉については。
記事がわかりやすいのは毎日ですが、要するに農産物の関税が現在は制限がないのにひとしいので、それに上限をもうけようということですな。こうなると日本のように食糧自給率が極端に低い国(6割は輸入)である輸入国の農業生産者はたまりませんわな。ますます関税の低い安い海外農産物が入ってくるのですから。でもそれを喜ぶ人もいますわな。
ここ数日日本農業新聞では一面のトップ記事でWTO農業交渉を伝えているけれども、一般の人はたぶんなにも知らされていないに等しいという状態なんでしょうね。もちろん貿易の問題は農産物だけではなく工業製品との絡みもあると思うのですが、日本はどこまで食糧を輸入し続ける気なんでしょうね。工業製品を買ってもらわなければいけないから、農産物はどんどん輸入したらいいのじゃないか、といういことなんでしょうか。日本農業新聞ではWTOの農業交渉を「日本は猛反発」と見出しをあげていますが、「猛反発」という力強い言葉がなにやら空回りしているようで、気になります。
おそらく先進国の中で日本人ほどわけのわからない輸入農産物を食べている国民はないと思うのですが。合衆国からの牛肉の輸入再開もなにがどうなるのか。はっきりしないまま、わけのわからないまま、灰色のまま、アメリカ合衆国の肉を食べることになるのでしょうか。
食欲とか性欲とか睡眠欲とか、生きるための欲望は、生き残るための欲望はきちんと考えないといけません。