温湯消毒と荒起こしの日々

雷が鳴って、雨が降っています。どうも寒冷前線が通過中の様子。
田んぼの仕事があれこれありましたので、しばらく書けませんでした。

24日(金)。風は冷たかったけど、よい天気。畦の真ん中に畦シートを埋めようとして、シートを差し込んでおいたところに、トラクタで土を寄せていく。概ねうまくいったか。深目のシートなので、うまくいけば畦塗りをしなくてもよくなるかもしれません。
午後は荒起こしをする。水路の工事の関係で秋耕ができていないので、これからどんどん荒起こしをしなくてはいけない。トラクタに乗り、後ろにつけたロータリーをギュンギュン回して生えている草やら稲株を土に埋めたり転がしたりしていきます。それから土を空気に触れさせるというのも大事なこと。
休憩のとき、土手の枯れ草に火をつけて燃やす。白い煙が立ち上りパチパチと音がするのだが、なんとも春の風情だ。
荒起こしをしていると、土の中で冬眠していたカエルやミミズやムシが飛び出してきているのを、摘みに鳥たちがあとをついてくるのだ。カラス、ケリ、ムクドリセグロセキレイなど。ヒバリが空にあがって鳴いていた。

25日(土)。温湯消毒をする。コシヒカリの五月連休植えのやつ。4kg入りの袋の種籾を60℃のお湯の中に10分間つけて消毒するのだ。去年から始めた消毒方法です。薬品を使わないし、使ったあとの廃液にも気を使わなくてもいいので、環境のためにもいいと言われています。もっとも農協で推奨している薬品も微生物を使った薬なので、これも環境には悪くないものだと言われているけれど、その薬品代がかかりませんからね。温湯消毒も二三日前のテレビで紹介されていましたし、これから広く利用される技術でしょう。
うちの場合、温湯消毒の設備もありませんから、お風呂でやりました。
62℃のお湯に4kgの種籾の袋を4袋いれると、さっと温度が下って60℃くらいの温度になります。このまま10分間。60℃のお湯はけっこう熱いので、素手だと火傷しそうですから、ゴムの手袋をはめ、種籾は買い物カゴに入れて揺さぶったりしますが、二三回は手でも揉むようにしてお湯が袋の中の種籾の間を回るようにする。で、9分30秒で上げて今度は冷水で急冷。
ざっとこんな感じ。そしてそのまま種籾の浸種へと移行します。
午後も素晴らしい天気なのでトラクタに乗って荒起こしに。気持ちがいい。iPodで落語を聞きながらの作業。

26日(日)。午前中は農事組合で水路の補修。セメントをコテできれいに塗って、割れたり壊れたりしている水路を補修。古い水路なので風化したりしてきているのでしょうけれど、道路脇なんかだと自動車が突っ込んで水路のブロックを割ったのではないかと思われるものもありました。壊したら壊したで、ちゃんと連絡してください。
午後はまた荒起こし。今日はアオサギもいた。夕方、奥さんのジムニーのタイヤをノーマルタイヤに交換。その後長男の誕生日やら長女の卒業と中学入学で家族で御飯を食べにでた。出かける前にちゃんと電話で予約しておく。予約なしだと8人家族なのでなかなか席やら部屋がまわってこないのだ。

27日(月)。一日、荒起こし。うちのトラクタはフルオープンで27馬力。そこそこ大きな農家はみんな50馬力クラスのトラクタを持っているのだが、うちのはまだ元気に働いてくれているので、購入はまだ先。しかしまあ、だいたい半日で6反ほど、一日で1町2反ほどだと楽にまわれる。50馬力だと倍くらいいくのかな?ま、そのぶんゆっくり時間をかけてiPodで落語を聞きながらやればいいんだけど。今日のところは柔らかい田んぼなので荒起こしも少々難儀した。
夜、新しく今年から田んぼを作らせてもらう地主さんに利用権の設定のお願いにいく。

28日(火)。天気が下り坂という予報だったので、朝一番に転作の大豆あとでそこそこ草の生えている田んぼの荒起こしにいく。2反ほどなのですぐなのだが、草が多いのと排水用の溝が切ってあるので、丁寧に起こす。それからいよいよ苗代をする田んぼの代かき。昨日の夕方から少し水を入れておいたのでいい感じ。トラクタのロータリーで土と水をこねまわして平らにしていく。苗代なので、畝を作らないといけないのですが、それはまた今度ということで、代かきをして終了。午後はITサポートのアルバイト。