泉鏡花の『春昼・春昼後刻』

bunshirou2006-02-23

昨日はヤンマー農機のアグリプロ21という農機の展示会というようなものに京都までいってきた。といってもJAのバスに乗せてもらってだけど。帰りに会場の近くの伏見稲荷にバスが寄って参詣してきました。伏見のお稲荷さんは初めていったのですが、あの鳥居の中を歩いているときは月桂冠を下げている真田広之の気分でした。
行きと帰りのバスの車中で何を使用かと考えて角川文庫の歳時記の春の部と泉鏡花の『春昼・春昼後刻』をもっていく。昨日は暖かい一日だったし、春の陽射しの中車中で「春昼」を読む。いやはや、こういう世界があるのを忘れていました。もう文体で引き込まれていく世界のようで、ちょっと意味がわからないところもたくさんあったのですが、楽しめました。午後4時頃帰ってきましたが、その後続きを読んで「春昼後刻」も読了。なにやらふわふわした気持ちになりました。
2穴パンチ高野聖」「天守物語」「夜叉が池」に惹かれて、いくつか読んでみたのはもう20年以上も前でしょうか。久しく忘れておりました。
おかげで俳句は一つもひねれず。ま、その代わり「うたゝ寝に 恋しき人を 見てしより 夢てふものは 頼みそめてき」だの「君とまた みるめおひせば 四方の海の 水の底をも かつき見てまし」という小野小町やら和泉式部の歌を堪能しましたが。

農機の展示会の方は機械の大きさに圧倒されましたが、うちの田んぼで使えるわけでもなし、買えるわけでもなし。米の選別機はなんとかしたいと思っていますが、これもなかなかのお値段でした。米の出荷の時に使いたいリフトは中古でも買うと80万円ぐらいするらしいですが、レンタルで使うことにしましょうか。