「JA事業分割論再び」

今朝の日本農業新聞のトップ記事です。政府の規制改革・民間開放推進会議は昨日の公開討論会でJA事業の「分割」との表現は消す一方で、部門間の補填の禁止を提言した、ということです。農水省は「結局は同じではないか」といっているそうですが、部門間の補填禁止ということなら分割と同じことでしょうなぁ。しかし、規制改革とか民間開放とかというけど、農家が出資して作った農協をなぜ政府が分割しなさいなんていってくるのか、わけがわかりません。農協が変わっていかなければいけないことはわかります。それは。でも農協は官なの民なの?相互扶助を目的とする自主的な協同組織であるはずなんだけど。
農業というものに他産業並の一般企業と同じ競争原理を求めて突っ走るだけでいいのかなぁ。WTOの農業交渉でも、みんな各国、競争原理だけではなんともならないから自国の農業を守っているのでしょうが。
2004年度の都道府県別の食料自給率が発表されていますが、去年は米の不作もあってかろうじて40%というところです。いやはやという感じです。