種籾の浸種


朝のうちに、26日にした消毒の種籾を上げて、真水につけて浸種。水温は12℃でありました。また新たに二袋8キロをエコホープで消毒。

浸種は一週間から十日ほどかかる予定

かくまつとむ『Shotor Library 野山で生まれた暮しの道具』(小学館)読了。いいなあと思うものがたくさんありましたね。令法の雑木の椅子とか胡桃の手提げ籠とかね。実物が見てみたいです。

虎斑竹をつかった折畳み縁台のところにこんな文章が、

「考えてみると、一昔前の日本はとても豊かな国だった。夕暮にはほとんどの男達が仕事から解放され、一風呂浴びて将棋を指したり、ビールを注ぎあうゆとりがあったのだから。

ひるがえって、現代はどうだという話はやめておこう。社会全体があらゆる部分で多面化し、時間や価値感の共有が成立しにくくなっているのは、わかりきったことだから。

それにしても、あの日没前後、男達に与えられていた自由時間というのは、なんとも幸福なものだったに違いない。例えば、夏の夕暮れた漁港でビールを片手にひとり小アジと遊んだりしてみると、気分だけはなんとなくわかる。

しかしながら、この虎斑竹の軽い縁台を防波堤に持ち出し、撮影に適した夕光を待ちながら、やれ泡が消えた、グラスの結露が足りないと理屈をつけてはビールを飲んでいると、本当の幸福というのは、こういうサンセットアワーを、たまの休日ではなく毎日持っていることだと痛感する。たとえ楽しみが縁台将棋であったとしても、だ。

これまで私たちは『贅沢』という言葉を少し勘違いしていたのかもしれない。毎日の自由より、まとめ取りできる特別な時間の方が価値が高いと信じ、その獲得に汲々とするあまり、縁台サイズの幸福すら失っているというのが実情ではないか。」

さて、現代の農業生活はどうなるのだろう。